捨っても捨っても

断捨離を目指すも入捨入になってしまう主婦の日々

角田さんのエッセイ

読書が好きで、色々なジャンルを読みますが最近はエッセイばかり読んでいます。



世の中が重苦しいからでしょうか。気楽に読めるものを求めてしまします。



すごく好きな本があって、それは昨日の記事でも紹介した角田光代さんの『わたしの容れもの』と、同じく角田さんの『今日も一日きみを見てた』です。



『今日も一日きみを見てた』は角田さんと愛猫の日常が描かれていて、その一瞬一瞬がさわやかで、動物と暮らすドキドキやわくわくがとても瑞々しく、本当にほっこりする作品です。



私は単行本で購入したのですが、その巻末にボーナストラックとして短編小説が掲載されており、その作品が、私の中ではぶっちぎり、ダントツNO1に好きです。



私は実家で過去に犬を5匹飼っていて、現在は2匹になってしまったのですが、先に見送った3匹の愛犬へ複雑な思いがありました。



長い闘病の末、最期の一瞬まで見届ける事ができた子、病院で検査中に亡くなった子、寸前まで看病していたのにほんの数十分、間に合わなかった子。


この世に誕生する瞬間に立ち会えたのに、この世を去る瞬間に側にいてあげられず、ずっと悔やんでいました。

そんな看取れなかった子に対しての思いが浄化されるようでとても救われました。



未だに何度も何度も何度も読み返してします。そして、今となってはタイトルを見ただけで涙が出てくる(笑)



『泣けたら100万円』という企画があれば、私、秒でゲットできると思う。



角田さんは私を全く知らないけれど、こんな風に、知らない誰かを救っているってすごいことだなぁ。